免震装置概要
免震構造とは

海上の小船は小さな波に、大型船は大きな波に合わせて揺れます。船が波に揺れるのは、自分の揺れ周期と同じ周期の波に揺れる「共振現象」で、地震時に建物が揺れるのも同じ理由です。

地震には「周期が短く速い揺れ」から「周期が長くゆっくりした揺れ」まで、様々な揺れが混在しています。日本で発生する地震の多くは「周期が短く速い揺れ≒中・低層建物のゆれ周期」に該当する成分が強く、これに共振して中・低層建物(1〜14・5階建て)が激しくゆれます。

「免震構造」とは、建物の揺れ周期を延長する「免震装置」を建物と地面の間に入れ、地震の「周期が短く速い揺れ成分」との共振を回避して、建物の揺れを和らげる技術です。

免震構造:「免震装置」が地盤の揺れを遮り、建物の揺れを和らげます。

ページトップへ戻る↑
免震装置の種類

「免震装置」には様々なタイプがあり、それぞれ異なった能力や性能を持っています。当社は4タイプ6種類の装置を保有しています。これらを組み合わせることにより、低層・軽量建物から超高層建物まで、または、平面や断面が不整形で偏心が発生する建物の免震化を可能にします。

◆鋼球の「転がり」を利用して水平方向に動く免震装置です。

◆転がり抵抗は極めて小さく、軽量建物の免震化や複雑な形状をした建物の偏心制御などが可能で、免震構造の適用幅を広げます。

◆転がり抵抗の摩擦係数はおよそ1000分の5、アイススケート並みです。

CLB 直動転がり支承

◆「積層ゴム」は薄いゴム板と鋼板を交互に重ねて接着したものです。

◆上下方向には硬く水平方向には柔軟で、変形しても元の位置に戻る免震支承として機能します。

◆RC造などの比較的重い建物に適し、軽量や特殊形状の建物では使用方法に工夫が必要です。

SnRB 錫プラグ入り積層ゴム
LRI 鉛プラグ入り積層ゴム
NRI 天然ゴム系積層ゴム

◆低摩擦のすべり材がステンレス板など平滑な面を滑る免震装置です。

◆一般的に高さが低い積層ゴムの片面をすべり面とし、小変形はゴムの変形で吸収し、大変形は全体が滑ることで水平力を弱めます。

SLR 弾性すべり系積層ゴム

◆粘性流体の抵抗を利用してエネルギーを吸収する減衰装置です。

◆粘性流体は建物の揺れ速度が最大のとき抵抗力が最大になるため、小変形から大変形まで効率よく揺れを抑えることができます。

◆何度地震を受けても装置交換の必要はなく、半永久的に使用可能です。

◆粘性制震装置は建物の変形速度が最大のとき最大の効果を発揮します。

RDT 減衰こま

ページトップへ戻る↑