国土交通大臣認定番号(免震材料) MVBR-0372,0373,0374(十字型) MVBR-0268,0269,0383(キ型、CLB-T) MVBR-0271,0272,0382(井型、CLB-F)
1. 構造と特徴

直動転がり支承(CLB)は、鋼球の循環機構を持つ鋼製ブロックと軸受けレールで構成する直動装置(LMガイド)を十字型に組み合わせ、任意の方向に滑動する支承です。

一組の支承に使用されるブロック数により、十字型(1個)、キ型(2個)、井型(4個)の3種類があります。

この支承には以下の特長があります。

1 水平抵抗が極めて小さく、免震建物の長周期化が化が可能

2 軽量建物にも適用でき、設計の自由度が向上する

3 引抜き力にも有効で、塔状建物に適用可能

4 水平剛性をほとんど付加せずに荷重を支持できるため、不整形建物の偏心バランス制御に有効

5 装置サイズの選択幅が広く、床免震や小住宅から大荷重の超高層ビルまで幅広く対応

6 レールの長さによって可動長を自由に設定できる(限界変形の最大値=±1000mm)

7 性能が温度や速度に依存しない

この支承は復元機能および、減衰機能を持たないため、通常鉛プラグ入り積層ゴム支承等と組み合わせて使用します。

図1 直動装置(LMガイド)構造図

図1 直動装置(LMガイド)構造図

図2 CLB-T(キ型)   図3 CLB-F(井型)    
図2 CLB-十字型   図3 CLB-井型    
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2. 基本特性

基本特性:転がり摩擦係数(μ)

圧縮μ= (1.2+7.8×Pv/P0)/1000 (CLB011〜133)
  (1.2+3.6×Pv/P0)/1000 (CLB250〜3120F)
    ∴(0.1≦Pv/P0≦2.0)  
引張μ= (0.4+6.0×tP/tP0)/1000 (CLB011〜133)
  (1.2+5.0×tP/tP0)/1000 (CLB250〜3120F)
    ∴(0.2≦tP/tP0≦1.2)  
  P0 :静定格荷重(圧縮)
  tP0 :静定格荷重(引張)
  Pv :鉛直積載荷重(圧縮)
  tP :鉛直積載荷重(引張)

図4 CLBの転がり摩擦特性

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3. 製品の種類と基本仕様

■形式記号の例

※型番後の「H」は引張セットを示します。

 CLB 1560T(H) − 600

〈種別〉〈型番名(基準荷重 ton)〉〈限界変形(片側 mm)〉

表1 CLB製品の種類と仕様

形状 十字形 キ型 井型
基本型番 011 017 021 031 041 061 082 099 133 250 385 500 780 1000T 1560T 2000F 3120F
静定格荷重
(kN)※
圧縮 113 162 210 303 402 600 800 972 1300 2451 3775 4903 7649 9800 15300 19610 30590
引張 79 114 148 214 284 424 565 687 919 833 1324 1716 2649 3430 5300 6860 10590
短期許容
荷重
(kN)
圧縮 226 324 420 606 804 1200 1600 1944 2600 4902 7550 9806 15298 19610 30590 39220 61190
引張※ 24 39 77 85
168
87
241
114
325
149
455
188
455
257
557
410
948
481
1366
588
1777
880
2171
940
3550
1380
4340
1880
7100
2760
8680
摩擦係数
(μ)
圧縮 0.0090(定格荷重時) 0.0048(定格荷重時)
引張 0.0064(定格荷重時) 0.0062(定格荷重時)
限界変形 ±350mm〜±1000mmの範囲で50mm刻みで設定可
製品高さ(mm)※ 93.5 117 143.5 162
174
185
205
218
244
240
274
264
290
308
336
448
478
538
578
599
649
730
770
599
659
730
790
599
669
730
800

※2段表示の項目は、上段が「標準セット」、下段が引抜力対応型の「引張セット」を示します。

※免震支承の基準荷重(長期荷重)は、LMガイド部分の規格である「静定格荷重」の圧縮側の値になります。

免震装置設計諸元

各免震装置の設計諸元をダウンロードいただけます。各装置名をクリックすると別ウインドウ(タブ)でPDFが表示されます。

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4. 使用例

1997年から2010年まで約200棟の採用実績があります。初期には住宅用に使用されましたが、最近は事務所ビル、マンション、病院、庁舎、研修施設など様々な建物で使用され、超高層ビルでの大型キ型、井型の採用が増加しています。

鉄骨造の使用例(十字形)   RC造の使用例(キ型)   装置設置状況(キ型)
鉄骨造の使用例(十字形)   RC造の使用例(キ型)   装置設置状況(井型)
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