国土交通大臣認定番号(免震材料) MVBR-0048
1. 構造と特徴

弾性すべり系積層ゴム(SLR)は、天然ゴムを主材料としたゴム板と薄い鋼板を交互に積み重ね加硫接着した積層ゴムに樹脂(PTFE)を接着した支承本体と、すべり版としてのステンレス鋼板とで構成する免震支承です。

積層ゴムの持つ荷重支持機能と水平弾性機能および復元機能、すべりによる大変形機能および摩擦減衰機能を持ちます。

ただし、すべりが生じるとSLRは単独で初期位置に復元しないため、通常積層ゴム支承と組み合わせて使用します。

図1 SLRの構造

図1 SLR(支承本体)の構造

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2. 基本特性

弾性すべり系積層ゴムの水平特性は図2のような曲線を示し、基本特性は積層ゴムの1次剛性(K1)とすべり摩擦係数(μ)であらわされます。

・一次剛性 K1=G•A/Tr
・切片荷重 Qd=μ•Pv
  G :ゴムせん断弾性率
  A :ゴム断面積
  Tr :ゴム層総厚さ
  μ :すべり摩擦係数
  Pv :鉛直荷重

すべり摩擦係数(μ)には面圧・速度依存性があり、以下の式で表されます。

・面圧σ= 4.9N/mm2:μ= 0.0906+0.014Ln(v)
・面圧σ= 9.8N/mm2:μ= 0.080+0.0125Ln(v)
  (速度Vの適用範囲:0.025≦V≦0.5m/s

図2 水平変位-抵抗履歴モデル曲線

図2 水平変位-抵抗履歴モデル曲線

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3. 製品仕様とサイズ

製品寸法は直径(呼び径)300mm~1200mmのサイズがあり、ゴムのせん断弾性率、1層の厚さ×層数の組合わせにより、設計条件に沿った適切な仕様が設定可能です(表1参照)。

すべり板は設計上必要な水平変形量に応じて最大2500mm角までの任意のサイズで製作可能です。

■形式記号の例

 SLR − 600  G5.0 − T5.0 − 60

〈種別〉〈外径(呼び径)〉〈ゴム弾性率〉〈1層のゴム厚〉〈ゴム総厚〉

表1 形状寸法の範囲(SLR)

呼び径(mm) 300 400 450 500 600 700 750 800 900 1000 1100 1200
被覆ゴム外径(mm) 330 438 476 538 638 738 800 851 952 1054 1156 1257
すべり材径(mm) 285 380 431 480 580 680 742 793 894 996 1098 1199
ゴムせん断弾性率
G(N/mm2
0.49 0.49
0.59
0.39, 0.49, 0.59 0.59
1層のゴム厚(mm) 4.0〜8.0
ゴム層の総厚(mm) 32〜144
一次形状係数 12〜45
二次形状係数 3.5〜14
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4. 使用例
RC造での本体下向き使用例   レトロフィットでの本体上向き使用例    
RC造での本体下向き使用例   レトロフィットでの本体上向き使用例    
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