国土交通大臣認定番号(免震材料) MVBR-0220,0221,0222,0396
1. 構造と特徴

増幅機構付き減衰装置「減衰こま」(RDT)は、産業機械用として普及しているボールネジを利用した増幅部と回転筒を内包し間隙に粘性体を充填した減衰部とで構成する減衰装置です。

建物の層間変位などで生じた直線運動(軸運動)をボールネジによって速度を増幅した回転運動に変換、粘性体を充填した減衰部の外筒と回転体との間で生じる粘性抵抗により大きな減衰力を発揮するものです。

この装置には以下の特長があります。

1 増幅機構の働きで小型でも大きな減衰力を発揮

2 小振幅の制震から大振幅の免震用ダンパーまで対応

3 せん断抵抗型の粘性ダンパーと比較して温度依性が小さい

4 取り付けが容易で既存建物の耐震改修にも適する

図1 減衰こまの構造

図1 減衰こま(RDT)の構造

ページトップへ戻る↑
2. 基本特性

装置に入った軸速度(Vn)は、ボールナットの作用で減衰部では増幅された円運動になります。粘性抵抗は速度と粘性体粘度の関数として求められます。

・抵抗力特性

F= 1.03×(α•Qv+2.7) (RDT2〜RDT20)
  1.06×(α•Qv+8.1) (RDT30〜RDT60)
  1.15×(α•QV+11.5) (RDT70〜RDT140)
  基準値算定時 :α=0.85, t=20
  最大抵抗力算定時 :α=1.00, t=0
  F :抵抗力
  α :繰り返し依存係数
  Qv :粘性抵抗力 Qv=S•η•Vs•A
  S :増幅率
  η :粘性体の粘度(温度、速度に依存)
  Vs :せん断ひずみ速度
  A :せん断有効面積

図2 RDTの減衰力-変位曲線

図2 RDTの減衰力-変位曲線

ページトップへ戻る↑
3. 各種依存性

・速度依存性
  図3図4参照

・温度依存性
  −10%〜+10%(粘性体温度範囲0℃〜40℃時)

・繰り返し依存性

  −15%〜+15%(α=0.85の場合)

・経年変化
  なし(粘性体温度範囲0℃〜40℃時)

図3 RDT(10万cst)の減衰力特性

図3 RDT(10万cst)の減衰力特性

図4 RDT(30万cst)の減衰力特性

図4 RDT(30万cst)の減衰力特性

ページトップへ戻る↑
4. 製品仕様とサイズ

RDTの装置仕様は表1に示す通り20kNから1400kN用まであり、ストロークは最大±1000mmまで対応します。設計条件により、調整鋼管・端部ジョイント等が必要です。

図5 高速加振試験中のRDT

図5 高速加振試験中のRDT

図6 RDTの構成と各部の名称

図6 RDTの構成と各部の名称

■形式記号の例

 RDT  125 − 750

 〈種別〉 〈基準抵抗力〉〈有効ストローク(mm)〉

表1 型番と基本仕様

型番 RDT2 RDT4 RDT6 RDT8 RDT10 RDT12 RDT14 RDT16 RDT18 RDT20
抵抗力(kN)※ 19.9 39.9 59.9 79.9 99.9 120.1 140.3 159.6 179.8 200.0
粘性体粘度(cSt) 10万cSt
有効ストローク
(mm)
500 650 500 650 500 650 500 650 500 650 500 650 500 650 500 650 500 650 500 650
全長(mm) 962 1112 1152 1305 1327 1477 1354 1504 1446 1596 1551 1701 1656 1806 1756 1906 1861 2011 1966 2116
最伸長(mm) 1492 1792 1682 1982 1857 2157 1884 2184 1976 2276 2081 2381 2186 2486 2286 2586 2391 2691 2496 2796
最伸長(mm) 432 622 797 824 916 1021 1126 1226 1331 1436
外筒直径(mm) 132 150 165 202
型番 RDT30 RDT40 RDT50 RDT60 RDT70 RDT80 RDT90 RDT100 RDT125 RDT140
抵抗力(kN)※ 299 399 500 600 701 801 901 1001 1250 1402
粘性体粘度(cSt) 30万cSt
有効ストローク
(mm)
750 1000 750 1000 750 1000 750 1000 750 1000 750 1000 750 1000 750 1000 750 1000 750 1000
全長(mm) 1990 2240 2160 2410 2330 2580 2500 2750 2671 2921 2816 3066 2961 3211 3106 3356 2890 3140 3386 3636
最伸長(mm) 2770 3270 2940 3440 3110 2610 3280 3780 3451 3951 3596 4096 3741 4241 3886 4386 3670 4170 4166 4666
最伸長(mm) 1210 1380 1550 1720 1891 2036 2181 2326 2110 2606
外筒直径(mm) 267 312 392

※抵抗力は、温度20°・軸速度150cm/sec時における値(基準値)です。

免震装置設計諸元

各免震装置の設計諸元をダウンロードいただけます。各装置名をクリックすると別ウインドウ(タブ)でPDFが表示されます。

ページトップへ戻る↑
5. 使用例
耐震補強の使用例   免震ダンパーの使用例    
耐震補強の使用例   免震ダンパーの使用例    
耐震補強の使用例   免震ダンパーの使用例    
ページトップへ戻る↑